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村西とおるが伝説女優を語る
1988年に独立してダイヤモンド映像を立ち上げた村西とおる監督は、とあるスター女優と出会った。そのデビュー作にして最高傑作が、バスト110.7(イイオンナ)cmとして知られる。伝説女優・松坂季実子の『でっか~いの、めっけ!』(1989年)である。今回、その松坂の知られざる魅力を、村西監督が明かした。
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松坂季実子ちゃんと初対面した時の衝撃は今も忘れません。その場にいたスタッフ一同、「でっけーーー!」と叫んでしまったほどでしたから。
というわけでデビュー作のタイトル『でっか~いの、めっけ!』は、まさにあの美しさへの感動の言葉そのものなのです。実を申し上げると私自身、女性のバストに対する美学を見失っていた時期がありました。しかしながら良家で生まれ育った彼女の品の良さ、聡明な語り口には、自分自身の知見の狭さを恥じ入ったほどです。
もう一つ、彼女が胸にコンプレックスを持っていたことも新鮮でした。自分だけでなく付き合う男ですら持て余し、「ずっと切り取りたかった」と言っていたのです。
しかしデビュー後、毎月1万本以上売り上げる様子を体感し、ビデオに出ることで初めて「大きくてよかった」とその魅力を自身で認められるようになったのが嬉しかったですね。
そして日本の男性の皆様にも、バストは女性の美しさの象徴であると改めて感じさせ、“巨乳”という造語を世に知らしめるきっかけとなったのです。
※週刊ポスト2019年10月18・25日号