
贅沢三昧で知られたマリー・アントワネットは○○だった
人類の歴史は、「性」を抜きにして語ることができない。たった一人の女性の妖艶な魅力に君主が惑わされ、国が傾いた……そんなエピソードが、世界中にいくつも存在する。古代エジプトの女王・クレオパトラは、カエサルの心を掴むために寝具を入れる袋に体をくるみ、自らを“プレゼント”したという。
古代に限らず、権力者の側には“性に奔放な女性”が何人も存在した。18世紀、贅沢三昧でフランスの絶対王政を滅亡に導いた“亡国の王妃”マリー・アントワネットが、愛人との不倫に溺れていたのも有名な話だ。『歴史を彩った性豪セックス列伝』の著者・菊池美佳子氏はいう。
「夫のルイ16世とセックスができず欲求不満になり、仮面舞踏会などの浪費に走るようになる。そこで出会ったスウェーデンのフェルセン伯爵と不倫するようになった」
アントワネットは豊かな胸の持ち主として伝えられており、現在もヴェルサイユの土産物店では、王妃の乳房を型取りし、乳首も再現して作らせたといわれる陶器製のボウルのレプリカが販売されている。彼女の奔放な浪費癖が、800年続いたフランスの王政が倒れる一因となったといわれている。
「当時のフランスの国家予算のうち、王室と貴族の出費は約6%とみられておりアントワネットの浪費は国が傾くほどではなかった。しかし、民衆たちから“浪費家の王妃”として不満を集め、その奔放な振る舞いがフランス革命の一因となったのはたしかでしょう。アントワネットは愛人・フェルセンの助けを借りて国外逃亡を図りますが、失敗。ギロチンにかけられました」(菊池氏)
※週刊ポスト2019年8月2日号